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ブラックホールは惑星を飲み込む!?実在するの?

ブラックホールという言葉自体は、皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

その何とも怪しげな印象から、かつてはブラックホールをテーマにしたSF映画が制作されたほどに、今も昔も宇宙のことが好きな人々の心を掴んで離さない魅力に満ちた存在です。

 

その昔、ブラックホールまつわるお話として「宇宙には何でも吸い込む掃除機のようなブラックホールが存在し、また反対に、ブラックホールに吸い込まれたものをどんどん吐き出すホワイトホールが存在する」というようなことがよく言われていました。

 

ホワイトホールは実在しないと考えられている

確かに理論上的なことを考えると、ブラックホールとホワイトホールは一対になっていなければならないわけですが、現在のところホワイトホールは実在しないと考えられております。

 

けれども、ブラックホールについてはその存在がしっかりとすでに確認されています。では一体、ブラックホールとはそもそもどういった天体を指すのでしょうか。

簡単に説明すると、ブラックホールとは天体ではありながらも、他の天体(地球や太陽、月などですね)とは異なる特殊ものとして認識されています。

 

太陽系の中で一番大きな天体である太陽とは比較にならないほど巨大な恒星で、なおかつ恒星としての生命活動が終焉したものであると言われています。

 

太陽のような恒星は内部で核融合しながら燃焼し続けることでその光を発しているのですが、それが継続されてゆくうちに中心部分の密度が凝縮され、星は更に激しく燃焼し始めます。

 

こうした状態が継続してゆくうちに、星は自分が有する重力の強さに自分自身が耐久できなくなって悲鳴を上げ、最終的に崩壊を遂げてしまうわけです。この最終形態がブラックホールと呼ばれるものです。

 

ブラックホールと化したかつての恒星はもう光を放ちません。

 

中心部分が持つ非常に強い重力に引きずられるようにして、周囲のもの(塵やガスなど)はおろか、崩れ続ける自身をも果てしなく吸い込み続ける「黒い穴」として宇宙に存在することになります。

 

少し説明が長くなりますが、基本的に天体は、その星が持つ重力よりも強い力で「外」に飛びだそうとするものを引き留めておくことが出来ません。

 

たとえば地球の場合は11.2km/sがその限界点とされていて、つまり、仮に1秒間に11.2キロメートル進むスピードで空に向かって人間がジャンプすれば(といっても、実際には不可能ですが…)そのまま生身で地球の外――つまり宇宙へ脱出することが出来るわけです。

 

しかし、ブラックホールの場合は、この脱出に要するスピード(専門用語では第2宇宙速度と言います)がいわゆる光速よりも速くなければならないと言われており、現在における宇宙科学の理論上では(アインシュタインが説いた相対性理論では、光の速さを超える速度は存在しないとされています)一度その重力圏内に近づいて内部に吸い込まれてしまうと、もう二度とそのブラックホールの外へは出られないことになります。

ブラックホールは見えない

ブラックホールからの脱出には光より速いスピードが必要なわけですから、光そのものすらも脱出は一切不可能であるという理論が成り立ちます。

 

光さえもすべて吸引されてしまうということは――そうです。ブラックホールは目視できません。本来的に我々の目には見えない、それこそ穴のあいた暗黒のような天体としてブラックホールは存在するのです。

 

しかし、目には見えない天体ではありながらも、ブラックホールの観測に関しては、実は今まで何度もしっかりと成功しています。ブラックホールの中心部分に吸い込まれてゆくガスなどを撮影することによって、ブラックホールの「本体」を擬似的に目視できる形にして観測しているわけです。

いずれにしても怪しげな魅力がいっぱいの特殊天体ブラックホール――どこか怖いような、それでいてもっと知りたいような不思議な気持ちになってしまいますよね。

 

こうした光の速さを以てしても打ち勝てないような天体が実在しているのですから、宇宙とは本当に興味深いものです。